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​クリニックでの診療

 最近では予防歯科が一般的になってきましたが、私自身も予防歯科学講座の出身で、その影響もあり、治療後の状態をできるだけ長く維持することを大切に考えて治療を行っています。
虫歯や歯周病ができるには必ず何か原因があります。ただ虫歯を削って詰めるだけでは十分ではないと感じています。歯磨きの習慣や食生活など、いろいろな要因が関係しているでしょう。
そのため、治療後の状態をしっかり維持することが重要だと思います。治療が終わった後も、定期的なケアを欠かさないことが健康な歯を守る秘訣です。

 訪問診療も長くおこなっていますので、入れ歯の治療も好きな治療のひとつです。ぜひご相談下さい。いま​クリニックでの診療でも力をいれていきたいと考えているのが「オーラルフレイル」の治療です。オーラルフレイルとは、口の機能が徐々に衰えていく状態を指します。年齢を重ねると、噛む力や飲み込む力、発音の明瞭さが低下することがあります。このような口の衰えを放置すると、食事がうまく摂れなくなったり、人との会話が減ることで社会的な孤立を招いたりする可能性があります。オーラルフレイルであると,将来のフレイル,要介護認定,死亡のリスクが高いことがわかっています。

具体的には、次のような症状が見られることがあります:

・食べ物を噛むのが難しくなる
・飲み込みづらくなる(嚥下機能の低下)
・発音が不明瞭になる
・口内の乾燥(ドライマウス)


オーラルフレイルを防ぐには、日々の口腔ケアやバランスの良い食事、定期的な歯科検診、そして口の筋肉を鍛えるトレーニング(例えば、唇や舌を使った体操)を続けることが大切です。早めの対応で健康を維持しやすくなります。簡単な検査(グミをかんだり、舌の力をはかったりです。いたくありませんよ)でわかります。訪問診療ではクリニックに通院することができなくなった患者さんが中心になりますが、クリニックに通院できる患者さんは、その状態が維持できるようにお口の働き(機能)も調べてみてはいかがでしょうか?必要ならに状態にあったリハビリメニューをご提案します。(これまで説明した内容は年齢などはありますが保険で診療可能です)

オーラルフレイルを知ってますか?(日本老年歯科医学会)

 

 

舌圧計

​舌圧計

​舌の力をはかる器械です。右の風船みたいなものを舌で押して測定します。

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